2012年5月 4日 (金)

心戻る

雨ざらしの公園で
いつかのさよならが
濡れてる

連れ出してくれたものは
もうなくて
それでもいいとしたのは
こっちなんだけど


あの日追いかけてきてくれてありがとう
会えなかったし
これからも会えないけれど

わたしの足がすくんだままそこから踏み出せなくなっているだけ

君のさよならが消化しただけ


こんな雨の日には
心が戻る

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2012年3月30日 (金)

サイレン

目を閉じたって暗闇
あなたなんかどこにもいない
突風で窓が割れそう
裸足のわたし
たすけて
たすけて

季節の匂いは気を狂わせる
どこにもいない人を
探す毎日が過ぎる

でも戻れなくていい
空を掴む指をへし折って
わたしは
ここにいます
ここにいます


そんな大きな傷
舐めてたんじゃ追い付かないよ
あなたのためなら
何だって出来ると思うけど

どしゃ降りの中声をあげて
泣き続ける
迷子の子どもみたいに

今あなたは確かに私を棄てた


たすけて
たすけて

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2012年3月20日 (火)

テルマノイド

突然離れてしまっても
きっと私を見つけて
その目その肌で
覚えてる私を見つけて


よく話せば多分
そんな風に見てたのかって
君は怒るから
核心を避けてたの

でもそろそろ限界みたい
二人このままでいれるかな

しっかり繋いだはずの手も
一ミリの亀裂から離れてく

時に指を繋いだまま
世界は割れていく


責任はいつも平等に降り注ぐから
何もかもかなぐり捨ててまで
執着することはないのに
でも
これを執着と言い切る強さは私にはないんです


だからこそ
今繋ぐ私と君を
ここに残したい


バチンと世界が割れても
遠く飛ばされても
私はこの目この肌で
君を見つける

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2012年3月 8日 (木)

ルール

忘れられないのは
もう手が届かないからで
あの夜に私を
捕まえた右手は
今も感触を変えない


前のままの凜とした私ならあなたが一人になったと聞いて
すぐに駆け出していただろう
でも
ここにもたいせつなものは強く息づいていて
とてもあなたを追いかけられないのです


私に深く刺さる十字架は
あの夜につくりあげられたせつなさの悲劇
安っぽい言葉並べてみてもあなたには届かないのね


どうしようまだこんなにもこんなにも
あなたを求めてしまうよ


愛なんかないっていって
手を振りほどいて
傷つけて
それで終わりにしたい


叶わなくてもいのるよ
お願い手を伸ばさないから

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2012年2月 1日 (水)

眼帯越しのせかい

きのうつよく叩かれて
眼帯はそれを隠してくれた

ふわりふわり
雲の上を歩くような
眼帯越しのせかい
見えてるもの半分と
めをあければ
白い繊維の迷宮


ふわりふうわり
腫れた目を触れば
人間らしいきもちになる


あなたもあなたも
私には半分に見える
ふわりふわり
私はこれを気に入ってしまう


さよなら全部のせかい
こわれても
私には半分こだから

今日もあるく
ふらりふらり

汚れてゆくは
手掛かりなのさ

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2011年11月 9日 (水)

十六歳

ただ二人を守るために
少女は嘘をついてきた
すぐばれる嘘は
少年がすぐに見つけた


こんなにもか細い小さな
愛情を尊び勇んでも
大人の持つ鉄球で
それは粉々に砕かれる
欠片を集めてまた尊いものに変える作業は
実に大きなエネルギーが必要で
それでも嘘つきな彼女は
何度でも
至難の技をやり遂げた

満月
少女の美しい顔は暴力で歪み
彼は優しくそれをお湯で撫でた
水音だけが響く裸の夜に
彼の後悔だけが滲んだ

ゴメンネ君を嘘つきにさせたのは僕だね
赤い傷が消える前に僕は
懺悔を報いを受けるから


イイエ私は大丈夫なの
いつだって何でもない顔ができるわ
あなたの後悔にも値しないから
明日にでも鎖を切って
逃げようかな

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2011年10月18日 (火)

ローテンションランナー

例えば珍しい鳥が鳴いて
いつもの時間を
それはアカデミックに
伝えたとしても


私は普段よりも
努力はしないと思うしね


いつもどこかしら寒くて
痛いお腹を抱えたまま

四角い電話を重く抱えるよ

砂がたまってく、


君が醜く笑う夢をみたんだ
消去法
そこに愛なんかないし
削がれたものも
夢だもん、そこには
いないんだし


ひたすら睫毛を伏せるから
影落とす黒に
染められるだけの昼間

走るために腰下ろす事で
ゆく道のりを狭めてる


心ない人と
一緒になるのか


私は今、知ったかぶりの君に
聞いてみたい事が一杯で
走り出す

訳知り顔の君に会いたくて

花の一輪、
散るスピードをだすよ
そこにいて

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2011年10月 4日 (火)

支配

選ぶ道が閉ざされた
円形に近い十字路
重なって出来た枠
そのどこにも
あなたはいない


もう一度目が覚めたら
もう一度だけ呼んでみる
諦めを含ませた願いの方が
叶った時により輝くから
ああ

どこに寄り添っても
黒い手は先回りするのですね

あなたはもう
握り潰されたの?


小さなステップを踏むように
どこにも逃げ出せない僕
逃げようとする心ごと

その支配の中で

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2011年9月18日 (日)

燦々

手を離す気はなかったのに
それは消えていた
この手がつかんでいたものは
虚空だったのかと


感触はあったとは
言えないもののような気もして
それならやはり
光の加減で消えてしまうような
そんなものを
掴んだつもりになっていたのかも知れない


残された体温に
何かを確かめる術はなく
ただズルズルと消さない
自分だけの余韻


存在しなくとも
そこにあった事実は存在する

諦める方法はあるんだ
頑ななその胸を開けろ

音もなく消えていったそれは
もう永遠に戻ることは
ないでしょう

知っていて
手を伸ばす
虚空を掴み
それでも
それでもと


何一つ武器を持たない私に

遠くから糸車の音がする

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2011年9月 2日 (金)

素性

一人は寂しい
誰かが欲しい
でも
誰でもいい訳じゃなく
頭で選ぶ


あなたを選ぶ
そんなこと考えてるうちは
本当に寂しい訳じゃないのかもしれない


器用になれないから
それはとてもなりずらい事だから


あの時を忘れられない
私がまだ存在する


一人は寂しい
あなたなしじゃ
誰といても一人だから

そんな酷い私だから

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